『阪神支局事件29年』
「天声人語」(朝日/16/5/3)は、1987年5月3日の阪神支局の事件で犠牲となった小尻知博さんの母親を紹介する。昨夏亡くなった「小尻みよ子さんが俳句を詠み始めたのは息子を失ったのがきっかけだった。〈声も出ず唯夢なれと足すくむ〉。なぜ息子があんな目に遭うのか。息子のもとへ旅立ったときは84歳。再会したいま、ねだられなくても、息子の好物だった親子どんぶりに腕をふるっていることだろう。」
突然の銃撃に若い命は奪われた。なぜに人の命を奪うのか。愚かなる人類は、自分達の体制のためには、暴力を用いて脅し、更に相手を抹殺していく行為は永年に続くのか。言論は暴力に屈してはならない。(JN)