『今できることに思いをめぐらしたいこどもの日である』
「悲しいことに戦乱で親を失い、故郷を追われ、学校へも行けない子どもたちは今も絶えることがない」この現実に、「余録」(毎日16/5/5)は、「だがその一人一人の幸せな『子ども時代』を奪った戦乱の罪深さは、過去の国際援助を経験した世代はよく知っていよう。受けた恩を返すのでなく、必要とする人に送ることで世を良くしていくことを『恩送り』という。今できることに思いをめぐらしたいこどもの日である」と伝える。
今もどこかで戦争が行われている。その前線にいるのが若い男たちであり、それを他の男たちが背後から闘争心を掻き立てる。多くの命が失われ、残された女性や子供たちは世を恨む。戦争孤児たちは、世の中にどんな思いを持って成長していくのか。夫を失った女性は子どもたちにどんな思いを伝えていくのか。この愚かなことを繰り返す男たちの世界を変えるのは、なんであろうか。一発大転換はないであろうから、小さな努力の積み重ねをしていくしかないであろう。まずは日本は子どもの日、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日」を考えてみよう。まずは感謝からだ。(JN)