『いつかこうへい・・・・・つかこうへいつかこうへい』

『いつかこうへい・・・・・つかこうへいつかこうへい』
 「筆洗」(東京新聞/16/5/25)は「つかこうへい」さんの名前の説明をする。「在日韓国人二世として差別なき世に願いを込めた名」が「いつかこうへいつかこうへい・・・・・つかこうへい」と。「民族差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)の対策法が成立した。法で差別を許さないと宣言した。法によって差別を批判しなければならぬ、現在の日本が心配である。劇作家の名を再びつぶやく。法はできた。だが本当に『いつか』が来るのは法ではなく、人間の心によって差別や憎悪を消し去ったときだろう。」
 民族差別、自分の方を上にするために、民族差別を煽る。我々はなぜ、その扇動に乗ってしまうのか。こういったことを扇動している黒幕は何を目的としているのか。弱き一般大衆は、友に手を携えて連帯をして、自分たちを守られねばならないのに、なぜか互いをけなし合う。そのための甘い誘惑があった訳でもなく、導かれてしまう。この誘惑に負けぬよう脳味噌を使え。法律のができたからではなく、人として考えよう。いつか公平ではなく、いつも公平に。(JN)