『惨禍と闘いながら助け合う一体感も永遠に続くわけではない』

『惨禍と闘いながら助け合う一体感も永遠に続くわけではない』
 「阪神大震災東日本大震災で、震災後1カ月以上になると元気な人と落ち込む人の差が目につくようになり、その差が広がっていった」と「余録」(毎日/16/5/17)は、「被災者の境遇も受けた被害や経済力、周囲の人間関係によって時と共に差が広がっていく。災害はまた人々の間の格差を拡大し、弱い立場の人をさいなむ」と心配する。「人をいったん結束させながら、一転引き裂いていく震災の非情である。だからこそ問われる人間の自前の団結力、それを現実のものにする知恵の底力だろう」と。
 昨夜の21時23分ごろの揺れには肝を冷やした。今、熊本周辺で起きている事、何時、自分のところで起きるのか。自分や非常事態の中でどこまで頑張れるのであろうか。これは、平常時もそうだが、その環境により、差が出るのであろう。しかし、基本は自分の心構えにあろうか。自分の弱さと強さは自分が一番わかっていよう。それを理解して、日々行動をしなくてはならないが、向きになったり、或いはやる気を無くしたりしてしまう。それを互いに理解し合い、相互の支援をして行かねばならない。非常時ほど、仲間が大事である。そのためには、日々、お互いの心を大切にして、また少しでもお互いが理解し、結束できるように努力をしなければならないのであろう。(JN)