『裁くのは法で、作品ではない』

『裁くのは法で、作品ではない』<2019年11月19日(火)>
 「宮本から君へ」の姿勢に『春秋(191119)』は思う。この映画は「脇を固める個性派俳優が今年の春、麻薬取締法違反容疑で逮捕された・・・有罪判決が確定した俳優の登場シーンをそのまま上映した。『裁くのは法で、作品ではない』との立場だ。その結果、内定していた国の助成金が取り消され・・・『いだてん』で、この俳優に代役を起用し、撮り直した。・・・『麒麟がくる』に出演する俳優、沢尻エリカ容疑者が合成麻薬所持の疑いで逮捕された。・・・そのうち出演者に薬物検査を求めるようになるのか」。
 (JN) 我々は一つの過ちで、その人を全面否定してしまう。理由が様々あり麻薬に手をつけてしまった。しかし、犯罪は犯罪である。そんなに簡単に退けてよいのか。裁かれるべきは裁かれる。それで良いが、できた作品を否定できるのであろうか。一つひとつ、事例に対する答えは違ってこようか。さて、「麒麟がくる」日はあと2か月半、NHKであるから、勿論、沢尻エリカの姿は現れないであろう。残念だ。「犯罪容疑のある出演者を、魅力的に映すべきではない、との放送基準があるという」考えは一面合っているが、それをすべてとしてよいのか。どうなのだろうか。一つの枠に押し込んではならないのではないか。
#麻薬