『限りある命ゆえ命の限り踊れ』

『限りある命ゆえ命の限り踊れ』<2019年11月30日(土)>
 中曽根康弘元首相が昨日、百一歳で亡くなる。各紙、その政治活動に想う。『筆洗』「権力にこだわる一方で権力の魔性をおそれていた。『政治家は時に孤独であれ。孤独は傲慢への反省を生む』」。『主張』「指導力を発揮してリアリズムに基づき日本の平和、安全保障を追求し、冷戦終結や核軍縮に貢献した。戦後日本の首相が世界の有力リーダーに名を連ねたのは、中曽根氏が最初である」。『余禄』「相主導の決定や審議会による政策立案など、今日に続く統治方式も生んだこの中曽根政治である。『不沈空母』なる不穏発言で始まった外交での『ロン・ヤス関係』も、後の冷戦終結を経て今も日米関係の基本形のように語られる」。『春秋』「政界引退は本意でなかったようだが、最晩年まで信条をまげず、生き証人として取材を求められるなど枯れない一面も見せていた。首相のころのギラギラした雰囲気は今の政治家にない。良いのか、悪いのか」。
 (JN) 首相になりたい。田中角栄の力を借りて、必死にその座を取った。自分の思いを遂げるためには何でも使った。自民党を強力に(社会党を弱体化させる)するため、国鉄を民営化する。審議会を使いながら、力技で押し切っていった。やりたいことが沢山あったろう。その中のどのくらいを行うことができたろうか。彼の思いを継ぐことができている者はいるのだろうか。命ある者は踊り続けます。中曽根さんは、ゆっくりお休みください。
#中曾根康弘元首相死去
#生き証人であった
#今日に続く統治方式を生んだ

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