『戦禍の記憶を呼び覚ました台風19号の心象風景』

『戦禍の記憶を呼び覚ました台風19号の心象風景』<2019年11月4日(月)>
 ある入院病棟の談話室にて、『春秋』(191104)の筆者は高齢の女性の台風19号のニュースに独り言に思う。「『空襲で焼け出されたときのことを思い出すの』。・・・74年前の記憶がせきを切ったようによみがえる。家族や住居を失った被災者に寄せる戦争体験者の共感のまなざしであろう。村上春樹さんは、1995年の阪神大震災地下鉄サリン事件について、こう語っている。『それらはおそらく、一対のカタストロフ(破局)として私たちの精神史を語る上で無視することのできない大きな里程標として残ることだろう』。・・・同じ被災地の映像に接しても、こみ上げる思いは世代間で異なるのだろう。その後、街角で『昭和ひとけた』とおぼしき方々を見かけると、お尋ねしたくなる。相次ぐ厄災で喚起される来し方の物語について」。
 (JN) 眼の前で起こる悲劇を私たちは忘れることはできないのであろう。このようなことが二度と起きてはならない。忘れてしまいたいが、忘れてはならない。その原因や現象は様々異なろうと、悲劇を起こさないためにどうすればよいのか。一人ではできないが、一人ひとりが自覚していかねばならない。そして、その経験のない者は、体験者より学習しなければならない。体験をされた方々には辛い出来事、話すことは様々なことを蘇らす。それは、耐えられぬことが多々であろうが、お聞かせいただきたい。年配者の来し方の物語は未来のために、引き継いでいくことが必要である。
#台風19号の被災地
#空襲で焼け出されたときのことを思い出すの
#相次ぐ厄災で喚起される来し方の物語

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