『日本の将来そのもの。熱海は国の高齢化対策のモデルです』

『日本の将来そのもの。熱海は国の高齢化対策のモデルです』
高齢化問題、毎日新聞「余録」(2015年8月22日)は、熱海市の試みを紹介する。
「平日の昼間から駅前の食堂は満席だった。若い観光客も目立つようになった。静岡県熱海市は温泉町としてかつてのにぎわいを取り戻しつつある。悩みは高齢化だ。高度成長期、大量に流入した観光産業の従業員のため、山間部に市営団地をたくさん建てた。その住人が70〜80代になり、市全体の高齢化率は43.5%に達した。7月、東京や千葉、静岡の福祉関係者が手弁当で熱海に集まり、勉強会をした。『日本の将来そのもの。熱海は国の高齢化対策のモデルです』。斉藤栄市長は『暮らし』に取り組むと力説した。介護負担を考えると確かに高齢化は甘くない。数字では表せないものがある。健康寿命を延ばし、生きがいを持ち続けることが大事だ。」
私たちから高齢化の問題は、一時も切り離せない逃げられない。50年前でも予測できていたであろうに、なのになぜ深刻化しているのか。高度成長期に何をしているのか。そんな先のことなど考える暇もなく、ひたすら働き続けていたのでしょうか。私たちは、過去も未来も、四季のサイクルでしか考えられないのか。とにかく、高齢化の問題は、目の前の問題であり、このままでは深刻化するだけである。老化して70年前の敗戦を忘れ、さて戦争を始めようとしても、老人だらけでどうしようもない。(JN)