『原爆の広島そして長崎への投下の意味』

『原爆の広島そして長崎への投下の意味』
「都内で今、被爆前日の長崎を描いた映画『TOMORROW/明日』がリバイバル上映されている」。日経「春秋」(2015年8月9日)は、この様な原爆のその惨禍を伝えていく努力を「海を越えて世論を変えつつあると信じたい」と。
 「ある会社が今年の夏、米国で実施した世論調査では、2回の原爆投下が正しいと思う人が46%に対し、間違いが29%と肯定派がまだ多い。しかし、18〜29歳の若年層だと肯定31%、否定45%と逆転する。30〜44歳の回答も否定派が36%に達し、肯定派の33%をわずかだが上回った。1回の調査結果で速断するわけではないが、そんなごく健全な心が米国の中堅層や若者に育ちつつあると思うのは、期待が過ぎるだろうか。」
 原子力のその破壊力を私たちは、どれほど理解しているであろうか。私たちは、70年前に米国が行った原爆の投下により、一瞬にして二つの都市が破壊された現実を理解しなければならない。実際にあの惨事を知っている者は少なくとも、様々な方法で伝えることができる。原爆の利用が正しいわけがない。その様な原爆投下が正しいか否かという調査よりも、原爆の破壊力を理解しているのか、その調査が必要だ。それが理解できれば、正しいなどと思うことが如何に愚かなことが理解できよう。容赦なく破壊するその火力を私たちが使った事実を許してはならないはずだ。(JN)