ロボットとの共生 231203

 AIの進歩に期待膨らむ『あぶくま抄(231203福島民報)』▼ロボットは人間に危害を加えてはならない―。SF作家アイザック・アシモフの短編小説に登場するロボット工学3原則の一条▼AIが進化する現代。政府は開発事業者向けにガイドラインを策定している。「基本的人権への配慮を求める人間中心」「人間によるコントールの確保」…。小説の設定は、もはや空想の世界ではなくなりつつある▼南相馬市のJR原ノ町駅前のホテルでは、AIを搭載した「LOVOT」2体が利用客を出迎える▼人に寄り添い、助ける存在であるべき人工知能だろう。野馬追の里のかわいらしい看板ロボに、SFが現実となった時代の原則を学びたい。
 (私は)思う。ロボットは指示通りに動き、間違えを起こさない。人間の間違った思いが、人間社会そして自然界を狂わせていく。人間の欲望が進歩を生み出し、そして破滅を作りだす▼そこには、言い尽くされたSFの世界が待っている。自然は失われ、地球は無機物、ロボット及び人間だけに。そして、人間も滅び去る。ロボットは指示通りに動き続ける。