映画「とにりぬ」 231216

 漢字が読めたら、『有明抄(231216佐賀新聞)』はルビに思う◆バカボンのパパが映画を見て帰ってきた。ママから何を見てきたかと聞かれ、パパは「とにりぬじゃ!」と。オンライン証券会社の会長の松本大さん、子どもの頃に読んだこの場面を鮮明に覚えていると◆「とにりぬ」とは『風と共に去りぬ』。漢字が読めたなら、何か想像ができて思索が巡るのではないか。出版物やウェブサイトにもルビを振る活動を展開しようと、今年5月に「ルビ財団」を立ち上げた◆財団の合言葉は「ルビフル」。適切にルビを増やすことで、あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する社会を目指している。読める人には不要なルビだが、小さな文字に込められた大切な視点である。
 (私は)国語をちゃんと勉強しなかったため、漢字に苦しむ日々だ。辞典の世話になっており、文章を書くのに時間がかかる。読む時は、漢字が読めなくても、文面やその文字から想像して読み進めることができるが、やはり読めるに越したことはない。そんな者にルビはありがたい。但し、小さな字が見え辛い者にはその大きさが問題となってくるかな。