狸とアルマジロ 231209

 だんまりを決め込んでいる松野博一官房長官に『小社会(231209高知新聞)』は思う。いつの時代も、「狸」といえる政治家は多い。いまの政権はどうか。ただ自民党のパーティー券を巡る裏金疑惑では事実上だんまりを決め込んでいる。正面から向き合わず、狸よりたちが悪い。「アルマジロ」。先日のテレビ番組で、党内で松野氏につけられているというあだ名が紹介されていた。攻撃されると、とっさに丸まって防御に入るかららしい。アルマジロは銃弾をはね返した逸話もあるほど硬い外皮をまとう。うまい例えだが、松野氏は渦中の安倍派の中枢にいる。説明を求める世論をいつまではね返し続けるつもりなのか。岸田氏もその防御の傘に入っている場合ではなかろう。
 (どうする)松野博一。どうする岸田文雄。どうもしないのか。野党の攻撃に耐え抜くのか。これが岸田流か、遅い対応。耐久戦。アルマジロの得意とするところか。敵がくたばるのを松野か。アルマジロはそろそろ退却か。その穴を安倍晋三遺産で埋めるのか。能力ある狸はいるのか。