使い方次第で新しい価値を生み出すことはできる 231202

 12月1日の手帳の日に『雷鳴抄(231201下野新聞)』は手帳を思う▼日本に手帳をもたらしたのは福沢諭吉という。1862年、欧州使節団の一員だった諭吉がパリで購入し持ち帰った「西航手帳」がルーツと▼クロス・マーケティング(東京)が2022年に全国の20~60代1100人から回答を得た調査によると、紙の手帳を使う人は全体の42.5%で、このうちパソコンなどデジタルとの併用が半数を占めた▼手帳は国内で約1億冊出荷され、市場規模は大きい▼諭吉は西航手帳に旅行の見聞を克明に記し、後の慶応義塾創設に結実した。古いものでも、使い方次第で新しい価値を生み出すことはできる。きょうから師走。
 (私は)紙の手帳派であり、デジタル・カレンダーも使用している。デジタルは予定の終了とともにその役目を終えるが、紙の手帳は備忘録やアイディア帳となって行く▼或いはデジタルの1週間を紙に打ち出して、細かい予定を手書きで作成したり、アナログ派は紙である。世の中、紙の手帳の販売が減ろうとも、紙の手帳はなくならない。