本塁打王 231003

 大谷翔平選手の活躍に『余録(231003)』は思う▲「驚いたのは、日本選手の守備が上手なことと、ピッチャーにうまいのがいることだった」。来日で大歓迎されたベーブ・ルースは「国技」の隆盛を喜んだ▲だが、「打撃はさっぱりだった」と。150年の日米野球史を思えば、想像もできなかった偉業だ。エンゼルス大谷翔平選手が本塁打王を獲得した▲ルースもできなかった2年連続の「2桁勝利、2桁本塁打」も達成した。だが、終盤に手術を受けて戦列を離れたのが気がかりだ。早く二刀流復活を見たいのは山々だが「せいては事を仕損じる」。日米のファンの願いは球史に残る活躍が今後も長く続くことだろう。
 (私の)日々の楽しみであった大谷選手のホームラン▲とにかく飛んでいく。何であんなに。当たれば行ってしまうのだ。お手上げだ。なにせ、ピッチャーもしていたのだから、驚異的である。あの体と心を維持していくことは大変であったろう▲身体には無理が来て、故障者となってしまった。来シーズンはバッター専念、60本のホームラン王を。一つひとつ記録を更新願う。

*画像は、23年10月2日の朝日新聞および日本経済新聞の夕刊より。