日本はGDP順位が3位から4位になるとの見通しに『日報抄(231031新潟日報)』は思う▼今秋、子どもの運動会、競技に参加した父親の11.6%が転んだり、けがをしたりしたことがあると▼年齢を重ねた体はついてこない、「昔はよかった」▼スイスの研究機関発表の23年版世界競争力ランキングでは35位と過去最低。ランクの発表が始まった1989年から4年間は首位だった。「昔はよかった」と言いたくなるのは、年を取った証拠だろう▼一方、英国の教育データ機関がまとめた最新の世界大学ランキングでは、東京大が前年の39位から29位にアップ、「昔はよかった」▼まずは現実をしっかり把握せねばなるまい。過去の成功体験の押しつけは迷惑なだけだ。とりわけ若い人にとっては。
（私たちは）なぜ、ランキングで一喜一憂する。他者を抑えてどうする。皆が充実すべきである。同じということではなく、それぞれが異なって特徴を発揮したい。でも、私たちはなぜか均一を要求しながら、順位を上がろうとする▼大学などはお国の設置基準等があり、その枠を出られず、18歳人口減少により弱小大学は死んで行くのか。大学だけでなく、産業界もこのままではどうなるのか？ 「昔はよかった」？
