書店文化を 231028

 読書週間に『余録(231028)』は思う▲JR札幌駅。「三省堂書店」に勤務する工藤志昇さんは、エッセー集「利尻島から流れ流れて本屋になった」の著者▲利尻での少年期や、札幌で過ごした高校時代などを振り返りつつ、書店での日々をユーモアを交えつづった。「書店は故郷だ」と▲JR仙台駅東口のほど近くに「古本あらえみし」という古書店▲店主は土方正志さん▲土方さん自身が地元紙に連載していたエッセーをまとめた著作も今夏に出版。文章からは、電子書籍が普及する中でも「紙の本」にこだわり、愛する姿勢がひしひしと伝わる▲ネットによる書籍販売が広がるなど、全国的な書店の減少は続く。それでも工藤さん、土方さんのような本の応援団たちが、書店文化をしっかり支えている。
 (私の)散歩の先には本がある。図書館、書店、古本屋を通過する。図書館には期限があり、さっさと読むが、購入すると安心してしまう。積読になる。古本市があると、その山がまた高くなる▲さて、読書週間とのこと、気合を入れるか。また、読み終わった後の場所づくりをどうすると思いつつ、きょうも本屋へ行こう。