読書は過去の貯金 231019

 「21世紀出生児縦断調査」に『国原譜(231015奈良新聞)』は思う。21歳の若者の読書量が、その小学生時より圧倒的に少ないとは。「この1カ月に読んだ紙の書籍(本)の数」に「0冊」が62・3%。この世代が10歳だった11年の調査で「1カ月に0冊」は10・3%しかいなかった。最近の「X」の投稿を読んでみると。「なぜか」「どうしてこうなったのか」「どのようにすればいいのか」。本を読まなくてもすぐに生活に困るわけではないが、物事を深く追求するためには読書は欠かせない。名文家で知られた先輩記者は「過去の貯金(豊富な読書量)で書くことができる」と話していた。読書は人生を豊かにする目に見えない大きな貯金である。
 (私は)昭和のテレビっ子、本を読むよりテレビを見ていた。従って、貯金なく、借金を作っていたのだろうか。高齢者となり、読書は貯金ではない。投資でもない。消費である。人生を楽しむ消費であるが、貯金がなかったため、冷やひやの消費だ。貯金をしておけばよかった。どうか若い方々、未来を楽しむために、読書を積み重ねてほしい。