安眠できる日を 231025

 「過労死等防止対策白書」より『日報抄(231023新潟日報)』は睡眠を思う▼労働者の6割は理想の睡眠時間が7時間以上なのに半数近くが6時間も寝ていない。睡眠の不足感が大きいほど、幸福感が低い傾向にあった。22年度の精神障害による労災認定は710件と過去最多だった▼米国の高校では始業時間を遅らせると睡眠時間が増えて集中力が増し、成績が向上したという。寝不足で生産性が低下する経済損失は、日本では年間15兆円との試算もある▼中東に目を転じれば、イスラエルイスラム組織ハマスの大規模戦闘で銃弾や砲弾が飛び交う中、多くの人が眠れぬ夜を過ごす。廃虚となった街をマットレスを抱えて歩く人の写真を見た。そんな現実も直視しなければ。彼らが安眠できる日を願わずにいられない。
 (私たちの)幸せは安眠からである。とにかくぐっすり寝ることが、心身の健康。その大事な睡眠時間を何が削っているのか▼朝のスタートを変えられないなら、早く寝ることである。夕食を早くして、さっさと風呂に入って寝ることである▼生産性改善のためにももっと睡眠をとろう。良く寝て、ガザの難問に何かできないか、考えよう。