今を知り 過去を学んで 明日を読む 231015

 新聞週間に『雷鳴抄(231015下野新聞)』は新聞を思う▼作家モンゴメリは、新聞記事などを貼り付けたスクラップブックを着想の源とした▼「しもつけ新聞スクラップ作品コンクール」には毎年、小中学生の力作がそろう▼昨年、優秀賞に選ばれた稲葉柊君の作品「ぼくの毎日は、とても幸せなこと」。宇都宮空襲体験者の今なお続く苦しみ、悲しみを伝える記事を題材に▼「テレビを見てわらうことや、毎日おいしいごはんが食べられること、学校で友だちとあそぶことは、しあわせなことと知った」と。「平和の大切さを語り残したい」と言う体験者の思いは、確かに届いていると感じた▼新聞週間、代表標語は「今を知り 過去を学んで 明日を読む」。
 (私は)日々、新聞に詫びている。せっかくの情報のほんの一部しか読んでいない。そして、切り刻み、新聞入れへ押し込む▼申し訳ない。この情報が自分に届くまでに、どれだけの人々の苦労があるのか▼その情報を私はどれだけ読み取り考えているのか。現実を把握し、大きな声や都合のいい話に惑わされぬよう心掛けたい。