辞書戦争 231016

 きょうの米国の「辞書の日」に『余録(231016)』は思う▲米国で南北戦争(1861~65年)が泥沼化していた頃、もう一つの戦い「辞書戦争」が続いていた▲英国から独立後、独自の辞書を求める声が高まる。ウェブスターは米語初の本格的辞書「米語辞典」を1828年に出版▲英国では「中央」を「centre」と表記するのに対し、ウェブスターは「center」と米国式表記を採用。辞書は文化的独立の象徴だった▲これに対してウースターは「米語辞典」を「無謀で行き過ぎた改革」と1830年、伝統的な発音やつづりを重視した辞書を作る▲南北戦争が終わって半年後、国民は次第に米語の独自表記を受け入れ、ウェブスター派勝利。彼の名は「辞書」の代名詞に▲彼の誕生日10月16日は米国の「辞書の日」だ。
 (皆さんは)辞書を使ってますか。辞書というものは、それぞれが同じことを引いても、同じ内容だろうが異なっている。また辞書自体が様々な種類がある。また、分量も違いがあり、コンパクトから大事典まである▲これはもう面倒だから、スマホでちょいと検索で済ませてしまう。冊子の中で一番身近であった辞書、しかし開くときが少なくなり、その分、脳の中に隙間が多くなっていないだろうか。