『核保有国になり得ないとする日本の憲法を・・・』

<2016年8月17日(水)>
『核保有国になり得ないとする日本の憲法を、我々が書いたことを知らないのか』

 「バイデン副大統領の発言、『核保有国になり得ないとする日本の憲法を、我々が書いたことを知らないのか』」について、「天声人語」(朝日/16/8/17)は「ずいぶんあらっぽい発言。『アメリカから押しつけられた憲法だから改憲すべきだ』と主張する人たちが歓迎しそうな話だ」と。そして、「戦後の歴史を無視するかのようなバイデン氏の発言は傲慢ともとれる。敗戦を思うこの時期、日本の政治家からはどんな声が出てくるか。まさか聞こえなかったことにするわけではあるまい」と。

 バイデン米副大統領は、日本国憲法のできりるまでの過程をどこまで理解して、「日本国憲法は我々が書いた」と言ったのであろうか。これはGHQの占領下で書かれた以上、そうとも言えるし、そうとも言えない。とにかく、簡単に米国がつくったと為政者は言うべきではなかろう。また、憲法は米国に押し付けられたものと主張する為政者は、それを簡単には歓迎しないであろう。為政者の発言の信ぴょう性は如何に、それをよく知っているのが為政者である。従って、バイデン氏の発言を喜んで利用する為政者がでてこないであろう。しかし、米国の副大統領の発言としてこれはいかがななものか、物申す必要があろう。(JN)