『建設業界の政治家への賄賂や手抜き工事を笑うピアーダだ』

『建設業界の政治家への賄賂や手抜き工事を笑うピアーダだ』

 「神様と悪魔が天国と地獄の間に橋をかけることにしたが、天国側には橋ができなかった」。「余録」(毎日/16/8/5)はブラジルの小話「ピアーダ」を紹介する。「天国中探したのだが、建設業者というのは来ていなかったんだ」とのことである。現実の会場は、建築物などがぎりぎりででき、ぶっつけ本番とのこと。そして、「改善しない治安、経済の低迷と国政混乱、ジカ熱の不安、そしてリオの財政破綻とスト……挙げていけばよくぞここまでこぎつけたと逆に感心したくなるリオ五輪への道のりだった。もしもチケットが残るなら、ここは次代を担う子どもたちに五輪競技を無料で観戦してもらいたい。一生に一度、自分の国で見ることができるかどうか分からないイベントである。たとえテレビ観戦でも、ピアーダの新ネタを仕込むには絶好のチャンスではないか」と。

 先進国の仲間入りとして、オリンピックは成長を進めている国にはアッピールの場である。嘗ての日本も、1964年に敗戦後ここまで日本は変わりました、とアッピールするために様々な背伸びをした。建築業界の腕の見せ所でした。そして、見せたくないところは隠しました。それは、国にとっての行事であり、貧困層には迷惑なことであった。でも、一大イベントについて、日本に住む者はそれぞれに楽しんだ。思い出となった。さて、ブラジルも、成長国としてオリンピックができるとこまで来たが、国内での貧富の格差は拡大し、オリンピックへの不満もある。問題は山積であろうが、このスポーツイベントをブラジルの暖かさで迎えてもらい。また、このイベントでブラジルの方々には様々なチャンスが与えられることを希望します。また、ピアーダの楽しいネタを沢山作って欲しい。(JN)