『#ベートーベン症候群』

『#ベートーベン症候群』<2023年3月27日(月)>
 「楽聖」の命日(3月26日)に『天風録(2303026中國新聞』は思う▲重厚で難解な響きには、作曲家の人生の苦悩や悲しみが表されている―。そう思って私たちは耳を傾けている。そんな聴き方の傾向を「ベートーベン症候群」▲作り手の人生を読み取ろうとする音楽の聴き方は、19世紀前半から主流に。ベートーベンの死後に発見された「遺書」がきっかけという▲最新研究でベートーベンの病気が明らかになった▲残されていた毛髪からDNA解析した結果、肝臓病になりやすい体質が判明。B型肝炎ウイルスに感染した跡も見つかった。56歳で亡くなるまで晩年は毎日、ワインを大量に飲んだという▲腹部の痛みをこらえて名曲を書き上げた。そう考えると、一層すごみや深みを伴って響いてきそう。
 (私は)不図思う▲音楽の天才たちは、何を思い、音符を生み出していったのだろうか。分かったところで、分からないであろう▲否、分からなくても、その真実が知りたい。その頭脳の中、どのように音が響いていたのだろうか。天才のおかげで楽しめることがいっぱいある。ベートーベンに乾杯。
#楽聖 #命日 #苦悩 #肝臓 #ワイン