2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
2025年度予算案の成立にめどがついたことに『筆洗(250227)』は思う▼爆薬を積んだ2台のトラックが狭い一本道を双方、別の方向から猛スピードで走ってくる。このままでは正面衝突し、大爆発する。交渉に関する有名なたとえ話▼ノーベル賞経済学者トーマス・シェ…
東京大空襲に『滴一滴(250224)』は思う▼先日、江東区の「東京大空襲・戦災資料センター」を訪れた。子どもの頃に空襲を経験し、作家の故・早乙女勝元さんが立ち上げに尽力した施設▼設立の目的は、一般市民が犠牲となった空襲の実態を、資料を基に掘り起こし…
ロシアによるウクライナ進行から3年に『天声人語(250224)』は思う▼強欲な農民は、日の沈むまでに巡った土地は全て我が物になるという約束を交わし、一心不乱に歩く(『人にはどれほどの土地がいるのか』トルストイ)。その農民は汗だくで歩き続けばったり…
トランプ大統領の王様ぶりに『余録(250222)』は思う▲社会心理学などの分野に「多元的無知」という言葉がある。集団の多くの人が規範を受け入れていないにもかかわらず「多数派は受け入れている」と思い込み信じたり、言い出せなくなったりする状態▲就任1カ月…
オンラインカジノ利用者らの摘発者数の急増に『筆洗(250220)』は思う▼スマートフォンで「張った、張った」▼2024年のオンラインカジノ利用者らの摘発者数は過去最多。一説では国内利用者は300万人に及ぶという。バカラ、スロット、運動競技の勝敗に賭けるスポ…
ここ1週間、体調を崩してしまい外出を控えていた。大分良くなってきたため、川沿いを歩いてみた。陽射しが気持ち良く、風は厳しく当たって来た。寒くても元気な、サギ、カモ、セキレイなどに出遭った。セキレイは素早く動くため、画像には撮れなかった。
猫の日に『国原譜(250222)』は思う。自宅近所の数匹の野良猫と付き合っている。耳にV字型の切れ込みがあり、桜の花びらのようだから「さくら猫」とも呼ばれる。「地域猫」である。猫好きの住民らがボランティアで、耳カットをして不妊手術を施したという。奈…
道に迷い、悩める若い世代に『国原譜(250219)』は語る。長い人生、何をやってもうまくいかない時が、誰にでもあるものだ。今も昔も流行歌の中には「人生の応援歌」みたいなものがある。古くは水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」(68年発売)。「汗かき …
2024年の日本の名目GDPが約609兆円との発表に『筆洗(250219)』は思う▼「一輪の花だけが春をつくるのではない」(ルーマニア)▼ひとつの現象だけでは全体を推し量れない▼2015年、当時の安倍政権が目標に掲げた600兆円台に9年がかりでたどり着いた▼やっと咲い…
トランプ米大統領の「カナダはアメリカの51番目の州になるべきだ」という発言に『金口木舌(250219)』は思う▼これに対して内田樹さんが「日本に言ってほしい」とポッドキャスト番組で語していた▼米連邦議会の下院(定数435)は各州の人口割りだから。“日本州”…
男性の自宅での小用方法に『筆洗(250217)』は思う▼日本排尿機能学会の調査によると男性の約6割が自宅では座って用を足すそうだ。ついに多数派となる時代となった▼若い世代ほど座る割合が高い。20、30代の既婚者に限れば75%が座って用を足すという▼夫婦で家…
韓国映画の「コメント部隊」に『春秋(250215)』は思う▼コメントで世論を動かす闇のチーム▼支配層に目障りな活動家の娘さんを標的にする挿話。SNSで多くの架空名義を用い女性のフォロワーに。活動や容姿を徹底的に褒める。自信を持ったとみるや一転、難癖と悪…
「メキシコ湾」を「メキシコ湾」と表記しているAP通信がホワイトハウスの大統領執務室での取材を禁じられたことに『天声人語(250215)』は思う▼秦の皇帝にその大臣の趙高が鹿を献上し「これは馬です」と。皇帝は周りに意見を求めた。大臣の権勢を恐れ黙り込む…
イカの価格上昇に『筆洗(250214)』は思う▼八代亜紀さんの『舟唄』<お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい>▼イカは高級品ではなく、大衆の味方であり続けたが、漁獲量が減った近年は変わってしまった。水産庁が2025年漁期(4月~26年3月)のスルメ…
名字に『小社会(250212)』は思う。明治政府は1875年2月13日、国民に名字を用いるよう義務づけた。明治に世が移って、四民平等を目指したイメージがあった。ところが『名前の日本史』(紀田順一郎著)によると、徴税と兵役制度を確立するため戸籍の整備が急務…
ローカル線の廃線議論に『滴一滴(250212)』は思う▼熊本電鉄、4分の1ほど本数が減り、支線との乗り継ぎでは長い待ち時間も強いられている▼バスの運転手不足が顕著となり、ついに鉄道までもかと▼このご時世に驚きの朗報。上田電鉄が3月15日から増便、1時間に…
昨日の夕方、散歩に出ました。月がきれいに日を浴びていました。日が長くなってきて、明るい日差し、竹林に入ってみました。誰もいないかと思えば、アベック、邪魔せぬよう引き上げてきました。
日本酒の年間輸出額は430億円超に『天風録(250211)』は思う▲明治期の人、しかも下戸とあっては予想を外したのも無理はない。日本酒は西洋人に好まれぬ、よって何百万円分も輸出される時代などまず来ない―。随筆でそう評したのが俳人正岡子規▲その子規の別号…
日本でラジオ放送が始まって今年で100年に『談話室(250209)』は思う▼昔の受験生の机を描いたのだろうか。積まれた書籍の間に鉛筆、何より存在感を放つのが、中央に鎮座するラジカセ。吉田拓郎さんが昨年11月に発表したミニアルバムのジャケット▼本作は「一度…
融和ムードで滑り出した石破茂首相とトランプ米大統領の首脳外交に『余録(250209)』は思う▲首相に政界への道を開いた師、田中角栄元首相は外交でも独自色を発揮し、その路線は対米関係で緊張をもたらしたとの指摘もあるが▲独自色より、まずは無難な乗り切り…
早稲アカ純利益6%増を『日本経済新聞/SCORE(250201)』は伝える。その理由は、難関中合格→生徒増→値上げという流れだという。習熟度に応じた細かい指導が評価された。その業績の牽引は小学部であると。売上高は4月から12月の前年比7%増の256億円、純利…
春一番に『筆洗(250205)』は思う▼立春の後に初めて吹く強い南寄りの風が「春一番」。もともとは長崎県壱岐地方の漁師言葉▼幕末、猛烈な南風を受けて複数の漁船が沈没する大きな海難事故が起き、事故の教訓を忘れまいと、その南風を「春一番」と呼ぶように▼今…
『外国人労働者、伸び幅最大 25万人増、計230万人に』と日本経済新聞(2025年1月31日)は伝える。前年に比べて12.4%増。人手不足の企業が採用強化。外国人は就業者全体の3.4%を占め、医療・福祉系が28.1%増が最も高い。在留資格では、専門的技術分野71万人、…
国会で野党が学校給食や高校授業料の無償化などを求めていることに『日報抄(250203)』は思う▼1932年当時、世界大恐慌後、冷害にも見舞われた時期、新潟の栄小学校では欠食や食物不良が100人を超えた▼この年、国は学校給食に補助を出す訓令を出した。これに合…
小中高生の自殺最多527人、昨年暫定進路など「学校原因」4割と25年1月30日の日本経済新聞が伝える。動機は、学校問題44%、健康問題36%、家庭問題19%。子どものSNS利用が広がるが、厚生労働省は自殺者数の増加への影響については詳しく分析できていないと…
慶応大OB石破茂首相の表情がさえないと『天風録(250202)』は語る▲「学問のすゝめ」いわく、苦虫をかみつぶし、熊の胆をなめたような、しかめっ面ははなはだ困りものであると▲福沢諭吉先生の教えをよもや軽んじているわけではあるまいに、参院の代表質問でも…
離島を除いて日本で最も人口が少ない自治体の野迫川村の賑わいに『国原譜(250202)』は思う。スーパーも信号もない、97%が山林という過疎の村は近年、えらいことになっている。雲海を目当てに、外国人も含めて年間5万人もの観光客が訪れているそうだ。熊野古…
春節で来る中国人観光客の買い物に『筆洗(250201)』は思う▼「5万円持ってデパートで一日買い物をしたい」。漫画家の柴門ふみさんのストレス発散法が買い物▼手帳を買うなら、あれこれ見比べ目標を2冊に絞り、1時間ぐらい迷う▼一度その場を離れ、他の売り場で…