土用の丑の日に『小社会/26/7/26』は国会を思う。落語の「素人鰻」は明治の世、士族の商法で鰻屋を始めた元旗本。ヌルヌルと逃げる鰻をつかもうと、客を置き去りにだんだん店の外へ。「どこへ行くの?」「鰻に聞いてくれ!」。ことしは国会閉幕の翌日。迷走した最終盤の「副首都」構想関連法案。来春の大阪府知事選と都構想の賛否を問う住民投票が重複しないよう付帯決議が付いた。ところが僅差で成立した後、日本維新の会代表は「同日実施を目指す」。中傷動画の作成疑惑。秘書の陳述書は、1カ月も待たせて閉会間際に提出。のらりくらりと追及をかわしてきた首相、閉会後の集中審議だけで十分な質疑ができるのだろうか。都合の悪いことはヌルヌルと逃げる政治はよろしくない。
鰻屋は、先ずは香りから始まる。なんともあの人を引き付ける匂い。店の外での誘惑、そして店内での我慢、そして蓋を開けていただく幸せ。首相も、笑顔の香りを飛ばしまくる。国会内での我慢、そして法案可決をいただく。でも、問題あるものは蓋を被せたままである。そのうちに、国民は忘れてくれるとしらを切るか。

