2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
自民党総裁選を9月に控え、首相の動きに『編集日記(240626福島民友)』は思う▼大蛍ゆらりゆらりと通りけり―▼ホタルは日中、草むらに潜み夜行動。目線よりかなり高い所で光っていたり、同調しているように一斉に明滅したり。草の葉などに止まっているメスを見…
東京都交響楽団定期演奏会/東京芸術劇場コンサートホール2024年6月28日(金)14時~指揮=ヤクブ・フルシャ演奏曲・スメタナ:歌劇『リブシェ』序曲・ヤナーチェク(フルシャ編曲):歌劇『利口な女狐の物語』大組曲・ドヴォルザーク:交響曲第3番変ホ長調・…
昨日の夕方、夫婦で目白の谷合を歩いた。雲海と蛍を楽しんだ。雲海は人工的に定期的に作られているが、東京にいながら幻想的な雰囲気を体験できる。蛍の映像を取ることはできなかったが、結構な数の揺れる小さな明かり。ここは勝手に入れないようになったた…
岸田文雄首相が自民党の麻生太郎副総裁と会食したと報じられたことに『日報抄(240627)』は思う▼政治資金規正法改正を巡って生じた溝を埋めようと首相側が呼びかけた先週に続き、おとといも▼意思疎通、情報収集、人心掌握…。政治家にとって酒席は重要。昭和の…
『脱資本主義 S.ジジェクのヘーゲル解釈を手掛かりに』、高橋一行、2022年8月、社会評論社。 カントは平和を功利主義で考える。「戦争は損だから」と。 「ジジェクは言う。『ウイルスの流行は私たちの暮らしの究極性と無意味さを再確認させる。人類がどれほ…
都知事選ポスター掲示に『天声人語(240625)』は思う▼制度の穴をついて選挙をもてあそぶ。1953年参院選。家業の菓子屋を売り込む。選挙公報で「党は党でも甘党です」▼どこか牧歌的に感じてしまうのは都知事選のポスター掲示板を見て回ったからか▼N党が24人を…
『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』、下西凬澄、2020年12月、文藝春秋。 「フーコーにとって人間とは、単なる生物学的な存在ではない。あらゆる生物種のうちの一つとして人間=ホモ・サピエンスが存在するのではない。『人間』は、ある特定の時代…
沖縄慰霊の日に『天声人語(240623)』は思う▼チビチリガマと呼ばれる洞窟に隠れた140人ほどの住民のうち、83人が火を放つなどして命を絶った▼「集団自決」といっても、死者の6割は18歳までの子どもらである▼なぜ、こんな惨いことが。「日本軍が中国人を虐殺し…
29日に首相在職千日の大台に手が届く岸田文雄首相に『天風録(240621中國新聞)』は思う▲妻に裏切られた王は毎夜、新しい妻を迎えては命を奪うように。流れを止めようと、大臣の娘シェヘラザードが結婚を申し出る。夜ごと物語を語って王の心をつかみ、千日生き…
『贈与の文化史 16世紀フランスにおける』、Natalie Zemon Davis、宮下志朗(訳)、2007年7月、みすず書房。 「何世紀も昔にアリストテレスが述べたように、人間は互酬性によって結び付けられている」。 贈与の互酬性、「あげる人」、「受け取る人」、「お返…
姫路城の入場料値上げ検討について『天風録(240619中國新聞)』は思う▲白壁が美しく、シラサギが舞う姿にも似た「白鷺城」、姫路城への外国人来場者は昨年、過去最多45万人。全入場者の約3割▲18歳以上は千円で天守に登れるが「30ドル(約4700円)くらいに」。…
会期末迫る国会に『水や空(240619長崎新聞)』は思う▲春の雨が〈しとしと〉ならば、梅雨どきのそれは湿っぽい〈じとじと〉▲言葉は濁点ひとつで趣が変わる。自民党の安倍派幹部には、わが身の「大患」。“新証言”が明るみに出た。幹部たちはとうに過去の話、「…
『3.11大津波の対策を邪魔した男たち』、島崎邦彦、2023年4月、青志社。 「東京電力は福島の原発が津波に弱いことを知っていた。」 「対策をしなかった。対策をする代わりに、対策の延期を専門家の先生に根回しした。役所に延期を認めさせた。さらには、これ…
暑さ対策を『天風録(240616中國新聞)』は思う▲もう暑さに参っている人が多いのではないか▲冷たい清涼飲料水をぐいぐいと。熱中症対策として大切なこと。しかし飲み物に潜むリスク。ペットボトル症候群▲糖分の多いものを大量に飲むと、急性の糖尿病のような症…
きょうの父の日に『談話室(240616山形新聞)』は思う▼ベネッセの「たまひよ好きなパパランキング」で昨年、野原ひろしさんが殿堂入り。埼玉県春日部市に暮らす、35歳▼人気アニメ「クレヨンしんちゃんの「父ちゃん」。お人よしでお調子者、妻に頭が上がらず、…
▼高齢化が進む中の配慮を『北斗星(240614秋田魁新報)』は思う▼「散策中に座って休めるベンチがあるかどうか。観光客にとってはそういうことが案外、大事になります」▼多額の資金を投じて箱物を造るよりも、訪れた観光客のためにちょっとした気配りをすること…
気が滅入る梅雨に『天声人語(240614)』は思う▼ムーミン一家は小さな島に移住する。島には不快な雨が降り続く。家族はみな気が滅入ってしまった▼トーベ・ヤンソン『ムーミンパパ海へゆく』▼さて、今、すでに暦では入梅を過ぎながら、到来が遅い▼梅雨を「つゆ…
「のとじま水族館」の講座「能登の里海に暮らす生き物たち」に『雷鳴抄(240611下野新聞)』は思う▼今夏に一部が再開できる見通しになった同館の復旧支援も兼ねた講座が先日、県立博物館で行われた▼講師は宇都宮市在住の水産仲卸会社社員堀越智也さん▼能登近海…
「健康日本21(第3次)」に『北斗星(240611秋田魁新)』は思う▼「1日の食事で何グラムの食塩を口にしているか」。健康維持のために減塩が叫ばれるようになって久しい▼厚生労働省は国民健康づくり計画「健康日本21(第3次)」を本年度からスタート。32年度ま…
『死因の人類史』、Andrew Doig、秋山勝(訳)、2024年2月、草思社。・「身分制度に決定的な破綻をもたらしたのが黒死病の大流行である。1340年のヨーロッパは疫病の大惨事に見舞われる。」・「1666年のロンドンの大火で市のほとんどが消失してしまい、復興…
6月10日の時の記念日に『有明抄(240609佐賀新聞)』は思う◆朝、洗面台の前にて、20歳から60歳までの40年の間一人の人間が剃るヒゲをつないでみると◆米国のカミソリ会社社員の推計で180キロ余り。これを労働力に換算すると、約150日間◆シチズン時計の調査では…
昨日の夕方、黒目川沿いを散歩中、橋の上に人だかり、下を見れば鴨の親子。
『紫式部と藤原道長』、倉本一宏、2023年9月、講談社。 「『源氏物語』という物語は、はじめから道長に執筆を依頼され、料紙などの提供を受け、基本的な骨格について見通しをつけて起筆したんのと推察される。・・・道長の目的が、この物語を一条天皇に見せるこ…
『自己組織化と進化の論理』、Stuart Kauffman、米沢富美子(監訳)、2008年2月、筑摩書房。「自然淘汰は力をもっているけれど、全能ではない。」「私の窓の外の秩序は、どこから来たのだろうか? 自己組織化と自然淘汰の両方からだと、私は思う。」「われわ…
『隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシンクインカムと一日三時間労働』、Rutger Bregman、野中香方子(訳)、2021年3月、文藝春秋。・それは、手段より目的を重んじ、何かを選択する際には、有用性ではなく良いか悪いかで選ぶ。・GDPは、今とは違う時代に、…
6月4日からの「歯と口の健康週間」を『雷鳴抄(240604下野新聞)』は思う▼江戸後期の人気作家滝沢馬琴は、多忙ゆえの不規則な生活や甘い物好きが原因で歯周病を発症し、61歳で全ての歯を失ったという▼「8020運動」をご存じだろうか。国などが1989年から推進す…
きょうの「虫の日」に『有明抄(240604佐賀新聞)』は「汚い」「臭い」を思う◆大相撲の力士のしこ名、なぜだか「川」はない◆昭和40年代初めまで、「川」の関取が活躍したそうだが、河川がいつしか「汚いもの」になり、身近でなくなったからか◆公園を歩けば、ハ…
都知事選に『余録(240602)』は思う▲これまで21回の都民の審判を仰いできた都知事選。現職、小池百合子知事の出馬が見込まれる中で、立憲民主党の蓮舫参院議員らが名乗りを上げている▲蓮舫氏は最近の地方選挙などを巡り小池氏の対応は自民党を利しているなど…
水道水が飲めることに『雷鳴抄(240602下野新聞)』は思う▼水道水をそのまま飲めるのは世界に11カ国。7日まで「水道週間」▼宇都宮市上下水道局の市民意識調査によると、「普段、そのままの水道水を飲む」割合は2017年度が7割を超えていたが、22年度は5割にまで…
昨日の夕方、湧水近くで、新たな鴨の親子に遭遇した。よく動き回っている。