『#まさしきねがい』

『#まさしきねがい』<2022年12月26日(月)>
 ベートーベンの「第九」の時期に『談話室(221226山形新聞)』は宮沢賢治の「ポーラの広場」を思う▼あの旋律とともに響いたのは宮沢賢治の言葉だった。「まさしきねがいに いさかうとも/銀河のかなたに ともにわらい/なべてのなやみを たきぎともしつつ/はえある世界を ともにつくらん」▼賢治は、特に第九を想定してこの詩行を紡いだわけではない。山形市を拠点にする「合唱団じゃがいも」の第49回定期演奏会でこの試みを披露した指揮者鈴木義孝さんは第九の世界観にぴったりだと考えた▼ロシアによるウクライナ侵攻は「まさに『まさしきねがい』による諍い」。目指すのは悩みを乗り越えた平和な世界。楽聖の音楽と賢治の言葉が妙なる調和を醸しながら、そう訴えていた。
 (私たちは)平和のために様々な試みをいよう▼「おれたちはうたうぞ。」「つめくさの花のしぼむ夜は・・・・・。」「さあ、ぼくも歌うぞ。」「さあ叫ぼう。」「はえある世界を ともにつくらん」(『宮沢賢治全集7』)
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