『冬は義士夏はお化けで飯を食い』

『冬は義士夏はお化けで飯を食い』<2020年12月13日(日)>
 講談界初の人間国宝となった一龍斎貞水さんがなくなった。『余録(201213)』は貞水さんを想う。「講談は『冬は義士夏はお化けで飯を食い』という川柳がある・・・が、貞水さんの立体怪談は1年を通して全国各地から声がかかったという・・・10代半ばで入門したころには人気は低迷し、楽屋は老大家がほとんどだったという。当然、客席も若くはない。けれども40年、50年と年季の入った常連客の小言が、芸となって身についた。『うまくいったことは3日たつと忘れる。失敗が人間を作る』との言葉は、芸に限ったことではないだろう。・・・『絶滅危惧種』・・・今は東西で約90人を数える。・・・『老大家の先輩方から教わったものを次に伝えるのが仕事』と語っていた貞水さんの大いなる遺産である」。
 (JN) 明日(12/14)は討ち入りの日だ。講談師の稼ぎ時か。昨今、ラジオで他人の悪口を言う講談師が売れている。実に下らない中身であるのだが、その調子の良さに聴き入っている。あの語り、まさに努力の賜物であろう。本職の生の語りを聞いていない私には真の彼の実力はわからぬが、弟子入りしてみたい。それよりも菅首相、弟子入りしてはどうだろうか。あのつまらぬ語りが良くなるかもしれない。
#冬は義士
#夏はお化け
#失敗が人間を作る