『僕の歌はすべて昭和という時代への愛と恨みの歌です』

『 僕の歌はすべて昭和という時代への愛と恨みの歌です 』<2020年12月26日(土)>
 なかにし礼さんの逝去に各紙は思う。『天声人語』は「終戦・・・ソ連の侵攻・・・母国に見放され・・・国家の酷薄さを身をもって知った。そうした経験が、なかにし流個人主義と平和主義を生んだ」と。『筆洗』は「『リンゴの唄』が苦手だった・・・底抜けに明るい曲調と罪のない歌詞・・・日本ではもうこんなに明るい歌を歌っているのか・・・日本に見捨てられたと感じた満州での孤独や痛み。その体験とくやしさが歌詞のどこかに必ず潜んでいる気がする」と。『春秋』は「『不道徳な歌を書く自由も平和の象徴』と語った。旧ソ連の侵攻から逃れた際の光景を、幼い胸に刻んだ。・・・『戦争を知らない人間は、半分は子供である』。大岡昇平の言葉をよく引いた。その詩魂を忘れない」と。『余禄』は「『僕の歌はすべて昭和という時代への愛と恨みの歌です』。戦争で少年の内面に刻まれた心の傷を、時代を代表するヒット曲や文学作品に変えたなかにしさんだ。残すべきものを手渡しての旅立ちである」と。
 (JN) 思い出すは「花の首飾り」。カラオケで3年前に歌ったかな。なかにし礼さんのこと、残念ながらよく知らない。各紙のコラムを読むと、戦争戦後の経験が強調されている。そこから学んだことが作品となった。さて、私たちはコロナ禍で何を学べるであろうか。孤立、自由、命・・・。
#平和主義
#戦争

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