『ローマ帝国が東西分裂後、残った東のビザンツ帝・・・』

ローマ帝国が東西分裂後、残った東のビザンツ帝国は貿易への国家介入を強め、ビザンツ商人の市場開拓意欲は衰えた』<2018年8月4日(土)>
 その昔、ロードス島エーゲ海の商業の中心地として栄えたいたが、デロス島に関税のない港を開くと、ロードス島は衰退していった。一方、『春秋』(180804)は現在の国際経済に目を向ける。トランプ大統領は関税引き上げ政策をチラつかせる。「支持を集めるうえで、関税は便利な道具と映っているようだ。心配なのは米国内で保護される産業が増え、企業家精神が弱まることだ。ローマ帝国が東西分裂後、残った東のビザンツ帝国は貿易への国家介入を強め、外国商人にはビザンツ商人との取引を義務づけた。その結果、ビザンツ商人の市場開拓意欲は衰え、これが帝国衰退の一因になったという。保護主義の行く末がみえる」。
 (JN) 関税の引き上げや経済封鎖は、それに耐えられなくなった国家の爆走を生み出すことを経験し、戦争による犠牲者を多く出している。また、春秋が挙げたローマの政策を見るまでもなく、お金は増えるところへ流れていく。また、保護政策は産業の衰退を齎す。それはわかっているのに、それ以上に目先の票による政策が優先されてしまう。本来なら行った政策の効果に対して票が集まるべきだが、投票する方も目先の政策に踊らされてしまう。なんとも、私たちは愚かである。その愚かを繰り返す愚か者なのである。国家のリーダーには、そんな愚か者がなっては困るのだが、一緒に、否それ以上に愚かなことがある。まあ、民主主義国家である間は、愚かな強権政治にならないが、独裁者が愚かであると大変である。それも現実である。