『翁長雄志さんの胸の内は』

翁長雄志さんの胸の内は』<2018年8月10日(金)>
 沖縄の古い琉歌、「言ちも役立たぬ 事どまたやすが 言やねばやすまらぬ 肝のくりしや」。『余録』(180810)は翁長雄志の胸の内を思う。「言っても叫んでもどうにもならないことだが、やはり叫ばなければ心のつかえはおさまらない。・・・『イデオロギーよりアイデンティティー』と訴え、『オール沖縄』の立場から政府の辺野古移転を拒んだ・・・移転を『粛々と進める』との政府の物言いに反発した一幕も思い出す。・・・住民の意地など眼中にない力ずくの『粛々』に『言やねばやすまらぬ 肝のくりしや』だったのだろう。最後の公の発言の場となった辺野古埋め立て承認撤回の記者会見では、この先何十年も基地と地域振興策の取引が続いていいのかと問うた。生命を燃やし尽くした意地の問いが沖縄と本土の住民に残された」。
 (JN) 日本の空の多くは米国の制空権である。米国には日本国内に空港があり、トランプ大統領の来日の時は、大統領専用機は横田基地に降り立った。東京のど真ん中に米国の土地がある。日本はいつになったら独立できるのであろうか。沖縄の人々はもっと強く自分たちの国を何とかしたいと考えいよう。米軍よ出て行け、軍事基地で使用している土地を返せ。一方、沖縄以外の者たちは傍観する。日本が米国の傘の下にある以上、米軍は日本が太平洋の防波堤であり、出て行かない上、沖縄を犠牲にしている。翁長雄志さんは命を懸けて、島民とともに闘ってきたが、力尽きた。彼の命を縮めたのは日本全体の態度だ。今の政権がアメリカのポチを続けるであれば、沖縄の人々の苦しみもまだ続く。これはコロニアリズムの連鎖であり、連鎖の端ほど苦しめられるこの状態を止めよう。