『スポーツ界の大掃除こそ至急』

『スポーツ界の大掃除こそ至急』<2018年8月8日(水)>
 「『スポ根』の名作の多くは1960年代後半に世に出ている」。『春秋』(180808)は、その時代を振り返り、今を思う。「それに耐えた選手たちの物語が国民のあいだに行き渡り、精神主義や勝利至上主義、ワンマン指導者への信奉を社会も受け入れていく。勝つためには根性だ。気迫だ。東京五輪のあの成功体験は日本人のスポーツ観を決定づけ、スポーツを科学や合理性から遠ざけたのである。・・・そんな伝統を受け継いで半世紀。あちこちの競技団体やチームが『王国』を築き上げ、トップの専横を許してきたらしい。・・・五輪までに――が昨今のニッポンの合言葉。ならばスポーツ界の大掃除こそ至急、お願いしよう」。
 (JN) 組織というものは、トップの力が大事である。そのトップの力のおかげでその組織は大きく力を持つことになる。しかし、そのトップは絶大な力を持ち、組織よりも自分の力を維持しようとするようになるのはなぜであろうか。多分、そのトップだけでなく、神輿を担ぐことにより恩恵を受ける者たちの力が大きくなり、そのトップを中心に組織が腐敗化する。これは、スポーツ界の話だけではない。会社組織や政治団体も同様である。他人ごとではない。私たちは、それぞれの組織の中で、この腐敗が起きないようにせねばならない。「ジョー! 自分の力で立ち上がれ。タオルなしだ。自分で決着をつけろ。」