『宮城県石巻市立大川小学校。昨日、閉校式が行われた』

宮城県石巻市立大川小学校。昨日、閉校式が行われた』〈2018年2月25日(日)〉
 「地域の風景を描写する校歌は大切なふるさとのうたである」。『筆洗』(180225)は昨日行われた大川小学校の閉校式に思う。「<風かおる 北上川の 青い空 ふるさとの空>。震災後、児童が減り、閉校を決めた。かつての入学式や運動会。大きな声で歌われた校歌を想像する。あの悲劇後、涙で声がかすれた校歌もあっただろう。<胸をはれ 大川小学生><くちびるに 歌ひびかせて>。歌は消えぬ」。
 (JN) 母校を失うことは故郷の一部が消えていくことである。特に、小学校は、その当時の生活の中心である。特に、大川小学校を持つ故郷には、複雑な思いがここにある。昨日の閉校式にて、学校行事としてここで歌うことは最後となった。皆さん、どんな思いで歌われたか。今後、二度と合唱をする機会がない人もあろうが、心の片隅には残り、一人歌うこともあろう。校歌には仲間を想い起す力がある。3月11日は2週間後の日曜日、私たち皆、それぞれに校歌を心で歌い、3月11日にこの故郷や東日本で犠牲になった方々へ思ってみよう。心の中に、様々な人たちを日々、指揮をする。その日はもう何が起きようと、子供たちを犠牲にしてはならない。