『9歳はお酒を買うことができないのに、銃は合法的に買える』

『9歳はお酒を買うことができないのに、銃は合法的に買える』<2018年2月21日(水)>
 またもアメリカの学校で銃乱射事件が起きた。高校生たちは声を上げる。「19歳はお酒を買うことができないのに、銃は合法的に買える。どうなってるんだ」。『春秋』(180221)はこれについて語る。「有力な圧力団体である全米ライフル協会(NRA)の献金が効いている。そう批判する声は強い。これに対し、カネだけの問題ではない、との反論もある。NRAのバックには、銃規制を忌み嫌うたくさんの人々が存在する、といった指摘だ。米国の社会を引き裂く亀裂は深いようにみえる。悲劇をなくす道筋を、と願う」。
 (JN) 銃はアメリカの歴史の主役であろう。戦後日本で育った私はそう思う。アメリカは経済力と火力である。父親に連れられて映画館で観るのはアメリカ産の西部劇や戦争映画。テレビではララミー牧場、ライフル・マン、ローンレンジャー、ローハイド、コンバット、・・・・。アメリカ市民は銃でアメリカを創り、そして守ってきた。もう、時代はそんな時代ではないはずだと思うのだが、未だに銃と別れることができない。いや、そんな時代と思うのが甘いかもしれない。日本とは次元が違う。自分たちを守るのは強力な火力であり、それが今でも日本中にあり、大陸に銃口を向けながら我々にも向けているのである。米国で厳しい銃規制が成立するためには、アメリカの精神も変えねばならないのではないか。それを変えられるのは、これからアメリカを背負っていく若者たちである。新しい次元に移れるであろうか。