『「八つ当たり」とは<自己の安寧のため、自分より・・・』

『「八つ当たり」とは<自己の安寧のため、自分より弱い者を攻撃する処世術の一種>』<2018年2月7日(水)>
 「サルやオオカミ、ハイエナなども八つ当たりをする」。『筆洗』(180203)は「八つ当たり」について考える。最近の研究では哺乳類だけでなく、「東アフリカの湖で集団生活を送るカワスズメの一種で実験を重ね、世界で初めて確認したと。大・中・小と体長に差がある三匹のカワスズメを水槽に入れておくと、『大』が『中』を攻撃する。すると、『中』は『小』を攻撃し始める。『中』は『小』に当たっているというわけだ。<誰彼の区別なく当たり散らす>のではなく、<自己の安寧のため、自分より弱い者を攻撃する処世術の一種>というのがカワスズメの八つ当たり。『なるほどそういえば、あの上司も…』と、うなずく方も多かろう」。
 (JN) 生きている以上、一人では生活できず、様々な人たちとの摩擦の中で葛藤が生じる。上下関係の中で挟まれたり、上からの圧力を受けている者は、その辛い心をどこへ持って行けばいいのか。まさに八つ当たりでもしたくなるのだろう。でも、弱者のサラリーマンは八つ当たりも出来ない。職場で出来ないし、況してや家庭でやったらそれこそ大変である。淋しいかな仲間と飲んでの愚痴零しであろうか。弱い者を攻撃する処世術? 一番弱い人はどうしたらいいのかしら。職場ではいい人、家庭では犬や猫から最下にランクされているお父さんはどうすればいいのか。太鼓にでも当たりますか。バチ当たりか。