『佐々木さんだけは「おもしろいやつだ」とその技術・・・』

『佐々木さんだけは「おもしろいやつだ」とその技術に大金を出した』<2018年2月4日(日)>
 「小型電卓の開発で知られる元シャープの佐々木正さんが亡くなった」。『筆洗』(180204)はできたころを想う。「一九六四年、当時の早川電機(現・シャープ)が発売した電卓は五十三万五千円。六〇年代から七〇年代にかけての『電卓戦争』。開発された技術はやがてスマートフォン、コンピューター、ゲーム機などにつながっていく。ある若者が電子翻訳機を持ってきた。佐々木さんだけは『おもしろいやつだ』とその技術に大金を出した。育てたのは技術だけではなく人もか。若者とは、ソフトバンク孫正義会長である」。
 (JN) 多くのものに始まりがあり終わりがある。人やものの命が終わろうと、様々な魂は受け継がれて行く。家庭での電卓の命はどのくらいあったか。現在の電卓を次世代にバトンタッチしつつあるとすると、一般化して四半世紀ほどであろか。その間に、パソコン、携帯電話、スマホなど電算機が化けて行った。佐々木さんが育てた孫正義さんは、それを上手に展開した。さて、今後は孫さんはどんな人材を生みだすのか。ソフトバンクはどんな企業に変化していくのか。電卓は消えてしまうのか。スマホの天下はいつまで続くのか。