楽しみが膨らんでくる 240126

 日本で初めての月面着陸に『編集日記(240125福島民友)』は思う▼「きみはある日、突然おとなになったんじゃなかった」▼赤ちゃんと子どもの境目がいつだったかは、きみもちゃんと知っていると、長田弘は続ける。「二本の足でちゃんと立ってちゃんと話せるようになったとき、きみは赤ちゃんから一人の子どもになった」▼月面への着陸に成功したとのニュースで、この詩を思い出した。月に降り立ったのは、まさに赤ちゃんから子どもへの一歩▼持っていったのが、おもちゃ会社が開発に携わった、着陸すると変形して走るロボット▼ますます楽しみが膨らんでくるのは、米国との調整が進む日本人宇宙飛行士初の月面着陸だ。子どもからおとなへ。彼、彼女は何を持ってそこに降り立つのだろう。
 (私は)ボーっと空を眺める。見上げると月がそこにあることがある。あそこにSLIMが転がっているのか▼これからアポロ計画の様に有人探査が始まるのか。それともロボットが人の代わりに活躍するのか▼それは何のための活躍なのか。そこにどんな夢があるのか。子どもの心を失った私には国境線が見えてくる。