妖怪の復活 240114

 永田町にすみつく妖怪の復活に『春秋(240114)』は思う▼「ゲゲゲの鬼太郎」の「目玉おやじ」は普段はキタロウの目の中にいて、ときおりひょこっと姿を見せる。「おどろかんでもいい。ぼくの父だ」と鬼太郎が説明▼そんな説明をされてはかえって混乱しそういではないか。相手は「小さなおとうさんですね」と言いながら当惑。永田町に古くからすみつくこの妖怪の復活を、どう受け止めたらいいだろうか▼慌てた自民党が是正を掲げて、立ち上げたのが政治刷新本部。「信頼を回復するために、党自らが変わらねばならない」。かけ声は威勢がいい▼ではなにをどこまで変えるのか。こそこそ隠れていたお金の流れを、白日の下にさらすことができるのか。さて、古めかしい魔物の影もチラつく。
 (私たちは)議員を選ぶことがいかに大事で、難しいことであるか、思い知った▼いや、個人ではなく、その組織に問題があるのか。その組織に妖怪が潜んでいて、平気で裏金を作るようになるのか▼その刷新によって、説明が為されるのか。妖怪を消すことができるのか。しかし、「オバケは死なない」。