検討使の出航 240121

 岸田文雄首相は岸田派の解散を「検討している」との表明に『明窓(240121山陰中央新報)』は思う▼覚悟を感じた。世論調査で政権の支持率が20%台で低迷し、捨て身で大勝負に出たのだろう。決断が政治の信頼回復につながるのか、それとも大きな亀裂を生むのか▼首相や自民党が追い込まれるほど、存在感が増す政治家がいる。国民人気が高い石破茂元党幹事長だ。党内で物言う姿勢にアレルギーがある一方、「国民と意識が近い石破氏がいるのは党の強さでもある」との声も聞かれる▼派閥をなくせば問題の根本が解決するわけではない。首相が検討使から脱却し、指導力を発揮して国民が納得する対策を講じなければ「石破カード」を切ることが現実味を帯びる。
 (私は)思う。検討使、先ずは本当に検討をしたのか。検討せねば、次の行動は生まれてこない。これまでは検討することを検討していたようだが、今回は検討し行動に出たか。検討使は出航し、並みのない海へ向かうのか。大波に揉まれようか。検討使の目的は何か。
*画像は、2024年1月20日朝日新聞より。