ペットとのつらい別れ 240119

 ペットロスを『あぶくま抄(240119福島民報)』は思う▼中国では、ペットのクローンをつくる商売が活況を米国、韓国でもビジネス化されていると。「自然の摂理に反する」と生命倫理を巡って議論を呼ぶ▼仏教の言葉にトリシュナー(渇愛)がある。のどがカラカラになった状態を指す。難破した際、海水を飲み、ますます乾きがひどくなる。欲望の海をいつまでも漂い、満たされることはない。煩悩とも言う。心の奥底に潜む。不幸の原因とされた(主婦と生活社「仏教早わかり百科」)▼震災と原発事故が起きた際、ペットとのいくつものつらい別れがあった。激震に見舞われた北陸の被災地はどうなのだろう。思い出を心の糧に生きる―。足るを知れば、先端技術に勝る豊かさに包まれる。
 (私は)思う。いっしょに生活をしている家族であるペットと別れたくない。でも別れがあった時、その別れの悲しみとともに、予め防止できることができなかったことにも感情は走る▼自然災害、事故、病気はこちらの能力をはるかに越えて襲ってくる。更に、思いたくないことは、自分が亡くなりペットが残る場合もある。共に生きることは難しい。
*画像は2012年にいわき市にて、飼い主のいない犬たちを撮影。