『経済的に恵まれない人が大学教育を受けられるよう税金・・・』

『経済的に恵まれない人が大学教育を受けられるよう税金をさらに使ってもいいという人は、2割から3割しかいなかった』<2017年2月18日(土)>
 受験シーズン、「天声人語」(170214)は「声」の欄で辛い投書(お金が払えなくて大学の入学を取りやめた)から日本の教育へ思う。「経済的に恵まれない人が大学教育を受けられるよう税金をさらに使ってもいいという人は、2割から3割しかいなかった」という事実は、「世論の後押しがなければ政策は動かない」と。そして、「学費や生活費のためバイトに明け暮れる大学生は少なくない。消費税1%分の税収で大学授業料が全員無料になるとの試算もある。未来の社会に向けた投資を増やす。先送りをしてはならない課題であろう」と。
 (JN) 「すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない」のである。ご承知の文面である。これを実行するためには、札束場を均等にばら撒いでも駄目である。私たちの能力は、様々な範囲で凸凹であり、そこへ機会を公平にばら撒いても、公平にはならず、その能力に応じて等しく教育を受けられないのである。保護者の経済力で、子どもの教育環境に差が出ては、宝物を磨くことができない。教育は票になら無いようだが、そこは投票する側も考えねばならない。私たち自身がお互いの能力を見出し活かす力が必要である。