『砂川市の「いわた書店」には「1万円選書」という仕組みがある』

『砂川市の「いわた書店」には「1万円選書」という仕組みがある』<2017年2月20日(月)>
 世の中、本の題名や物語のテーマが明らかにされず、予約受付がされた村上春樹さんの「騎士団長殺し」が発売される。こういうのはベストセラーになるだろう。だが、街の本屋さんは厳しい。「余録」(170220)は、アマゾンなどのネット販売の商売を思う。「推奨機能という。ネットでの売り上げはさらに増える。そんな中、ユニークな販売方法で売り上げを伸ばしている店がある。『1万円選書』という仕組みだ。約1万円分の本を岩田さんが読書履歴や仕事、人生観を知るための「カルテ」を見て選ぶ。すてきな本と出会えるようにと。生身の人間による『推奨機能』だ。注文は全国から寄せられるという。」
 (JN) 本は一つ読むごとに読みたい本が連なって来る。そうやって人は視野や趣味の範囲を広げ、また深めて行くのであろう。そして、最近は、読む前に、否、買おうか考えている際に、それに関係する本をお願いもしないのに、アマゾンなどのウエブサイトはご親切に推薦してくれる。ついついそれを調べてみると、またそこでご推薦がある。切りがない。良くできたシステムであるが、思わぬものにお目にかかることはそれほどない。結構私の読書にかかる履歴が積み重なっていようが、所詮そこまでである。これが「いわた書店」の社長に掛かるとどうなるのであろうか。「カルテ」を書く自分が主観的であり、それを読み解く岩田さんも主観で考えて選書する。どんなものを選んでくれるのであろうか。相談をしてみたいと思いませんか。