『柵などでの流入制限に加え、すべての難民を鉄の箱に・・・』

『柵などでの流入制限に加え、すべての難民を鉄の箱に集めて、外出もさせない』<2017年2月17日(金)>
 ハンガリーには、幸せを連れてくる白の民話があるが、現実では移民たちを押し込めるために、コンテナーの施設を作った。これについて、「春秋」(170217)は、欧州各地での移民抑制の動きに心を痛める。「国の権限を強める政治運営も頭をもたげる。鉄の柵や箱で、なにやらよみがえるのは、強制収容所の悪夢だ。つごうの悪いものは押しこめる。大きな箱が目につきだすと、いつしか独裁国家という魔物がやってくる」と。
 (JN) 人も商品経済も、調子が良い時は友好的で開放的だ。これが調子悪くなると逆の道に進む。なぜ、閉鎖的になってしまうのであろうか。自分たちを守るとして自国に他国人を入れないために壁を作ろうとしたり、また他国の人受け入れながらを箱へ閉じ込めるとはどういうことか。大洪水から逃れるためのノアの方舟なのか、革命地へ行く封印列車なのであろうなら未来もあろうが、このコンテナーの未来はどうなのであろうか。弱者は他の弱者を排除して比較優位を選ぶのか。否、手を取り合って、商品経済の洪水に流されないようにすべきではないのか。