『「死にたい」という言葉の裏には「生きたい」という・・・』

『「死にたい」という言葉の裏には「生きたい」という思いが張り付いている』<2017年2月3日(金)>
 昨年の自殺者は、二万一千七百六十四人。嘗ての三万人ではないが、と「筆洗」(170203)は『絶望手帖』(青幻舎)の一部を紹介する。「<手荷物の重みを命綱にして通過電車を見送っている>。<『今年も自殺者3万人』っていうけど、去年の3万人とは違う3万人っていうことの重さに、みんな本当に気づいてるのだろうか>」。そして、「娘まつりさんを過労自殺で失った高橋幸美さんが、絶望の中から絞り出したひと言、『命より大切な仕事はない』。命より大切な会社も学校も、どこにもありはしないのだ」と。
 (JN) 絶望へと追い込まれる。自ら命を絶つ人、働き続けて過労で亡くなる人。できるだけ生き続けようとする私たちが、なぜこのような絶望を迎えるのか。私が思うには、それは、追い込む力が働くからである。それがなんであろうと、直接手を下しているのは、身近な人間たちである。これは、誰にでもそのどちらの立場の可能性を持っている。自分に掛かった圧力を他の人に掛ける。それが偏ると、その重荷を受けた人が大変である。仕事の圧力やいじめの集中をどのように防ぐか。とにかく、仲間の心身を何よりも大事にしなければならない。