『約六十年にわたって世界中の子どもに愛さてきた「うさこちゃん」』

『約六十年にわたって世界中の子どもに愛さてきた「うさこちゃん」』<2017年2月19日(日)>
 オランダ人絵本作家ディック・ブルーナさんが亡くなったことを「筆洗」(170219)は惜しむ。「ミッフィーの輪郭をよく見てほしい。一定ではなく、かすかな揺らぎや変化がある。理由は作者自身にある。主人公がうれしいときはうれしい気持ちを、悲しいときは悲しい気持ちを込めて描く。あふれる感情が線を微妙に変化させた。あの絵は作者の心そのもの。他の誰にも描けぬわけである▼子どもの目を見つめたいとミッフィーはいつも真正面を向く。幼児にも開きやすい正方形の絵本。子どものためを考え続けた人である。八十九歳。」
 (JN) うさこちゃん、なんともシンプルで、いつも同じような顔でこちらを向いている。能面と同じように、それでも表情がある。当方の子どものころは、絵本と程遠い存在であったので、私が知ったのは自分の子供といっしょであった。それから結構、付き合いがあった。数年前も、妻に連れられて作品展を観に行ったような記録がある。子どもたちのお友達のうさこちゃん、長い間ありがとうございました。次の世でも、楽しい世界を創ってください。