昨年出版された「ある星の汽車」に『小社会/26/7/22』は思う。物語の舞台はたくさんの動物が乗り合わせた夜汽車。同乗した男の子は動物と会話して親しくなる。しかし、仲良くなった動物は次々と降りてしまう。「1681」の駅でモーリシャスドードー、オオウミガラスは「1844」の駅で、「1914」ではリョコウバトが…。「なぜ降りたの?」。乱獲や環境破壊などでたくさんの生き物が絶滅し、今も多くの命がその瀬戸際にいる。地球温暖化対策、環境汚染物質への対応も難題だらけ。絵本を通して未来の課題も見えてくる。動物が下車していくと、男の子は隣の席の父親に尋ねた。〈ぼくたちは いつまで のっていられるの?〉。輝く星空の下、多くの命を乗せた夜汽車は走っていく。
ぼくたちは本当にいつまでのっていられるのか。この汽車は大丈夫なのか。僕たちは、殺し合いを行い消えてなくなるのか。汽車が走らななったら、この汽車を捨てて、どこかに行くのか。人間の行ってきた環境破壊は日々生物種の絶滅を続けてきた。この絵本から未来をつくるこどもたちは何を思うだろうか。未来はどうなるだろうか。
*画像は『ある星の汽車』(森洋子、2025年、福音館書店)より。
