『#もっとおいしいもの』

『#もっとおいしいもの』<2022年4月26日(火)>
 新潟市美術館で開催中の「絵本原画の世界2022」に『日報抄(220423新潟日報)』はおいしいものを思う。▼わが身にも、子どものころ焦がれたものがある。絵本「ぐりとぐら」に登場する黄色いカステラ。▼〈ぼくらの なまえは ぐりと ぐら このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること〉▼著者の中川李枝子さんは保育士を務めていた。ヒントになったのは、トラがグルグル回ってバターになる古い外国の童話である。このバターでホットケーキを作るお話は園児に大人気だった▼「ホットケーキよりももっとおいしいもの」を登場させて子どもたちを驚かせたい。そう思って当時、最高のお菓子だったカステラのお話を書いたと▼絵は妹の山脇百合子さんが担当した。「ぐりとぐら」には、仲間の動物たちとカステラを頬張る場面が描かれている。どの顔も幸せそうだ。おいしいものは、分け合って食べるともっとおいしくなるのだろう。
 (我が家にも)その昔、「ぐりとぐら」は存在していた。30年以上前だろうか。自分の子供のころには絵本があったのだろうか。全然記憶にない。絵本だけでなくホットケーキなどどいうものは我が生活圏に存在していただろうか。カステラはお土産のいただくことがあった。腹ペコキッズには、貴重な美味しいものをいかに分け合うか、大問題であった。
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