『#手書きの効用』

『#手書きの効用』<2023年4月25日(火)>
 漢字がわからずペンを持つ手が突然止まる。『あぶくま抄(230424福島民報)』は文明の力に思う▼パソコンやスマホの普及で、原稿用紙や便箋に向かう機会がめっきり減って久しい。心配な報告がある。京都大と日本漢字能力検定協会は漢字の学びと脳の活性化、認知症の進行を抑える効果について、手書きをする機会が多いか少ないかで、書き方を思い出す力の衰え具合に差が出ると▼研究者は「新聞記事などを1日5分でも読み、書き写してみては」と勧める▼文明の力は時に、人の思考を奪ってしまうのか。人生100年時代。健康寿命を縮める「わな」はどこに潜んでいるか、油断ならない。紙の文字に向き合う時間を増やして生き生きと―。この戒めを手で書き留め、自分の声で反復する。
 (私は)ペンと紙で考える努力をしている▼手書きは、自分の脳みそで字を書くが、パソコンでは漢字変換をパソコン頼りだ。また、間違った表現をすると、お節介にも注意してくれる。ありがたいのである▼でも、脳みそは衰えるばかりである。手書き、字引き、音読を繰り返そう。修正、訂正だらけの思考ノートだ。
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