『#貝の伏魔殿』

『#貝の伏魔殿』<2022年8月25日(木)>
 東京五輪パラリンピック組織委員会の“大物”へ。渡った多額の資金について『水や空(220822長崎新聞)は思う▲財産の「財」、賃貸の「賃」に「貸」と、お金にまつわる漢字の多くに「貝」が含まれる。近頃は「受託収賄」「贈賄」と、貝の文字をやたらと目にする▲その大物の“暗躍”ぶりを「伏魔殿」に例える関係者がいた▲「陰謀、悪事がなされる根城」の意味が伏魔殿にはある。貰う、貪る、贔屓にする…。根城には無数の貝が“生息”していたらしい▲2030年冬季大会の開催地は札幌市が本命視。「アスリートファースト」「平和の祭典」の呼称に運営側、協賛する側が傷を付けるのは、もう終わりにしたい▲「責」という字は「朿」と「貝」でできている。とげで刺すように伏魔殿の住人のたくらみを問いただすこと。誰かの暗躍を許さない「仕組み」を形づくること。スポーツの祭典を担う立場に重い「責任」がある。
 (私たちの)世界では貨幣は強大な力を持った道具であり、手段である▲エマニュエル・レヴィナスから言葉を借りてくれば、「他者を引き寄せるために、他者を恐喝し、買収するために、要するに他者を従属させるために最も頻繁に用いられる、より正確に言えば、不正に操られる道具である」▲私たちはこの道具からいつになったら自由になれるのか?
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