『#見て見ぬふりをしないで』<2023年4月8日（土）>
入学式で『小社会(230407高知新聞)』は思う。ある大学の入学式を見学させてもらった。印象に残ったのは法学部長の言葉。社会に出れば、正義や公平性、弱者を守る観点から賛成しがたい場面に立つことがある。そんな時「声を上げて反対する勇気を持った人材を育成しています」。世の中の正義はとかくゆがみやすい。だがそれにあらがえず、見て見ぬふりをする社会はもっと恐ろしい。先日亡くなった音楽家の坂本龍一さんが常に世の中に一家言ある人だったからだろう。過去を学び、流されず、問題を提起する。坂本さんはかつて対談で述べている。「勉強とは過去の真似をしないためにやるんです」（川村元気著「仕事。」）。入学式の式辞を聞き、学生たちに坂本さんが残した言葉も届けたくなった。
（私は）流されっぱなしだろうか。でも、見て見ぬふりもできず、流れに逆らってみると溺れそうになる。溺れないためには学習をせねばならない。それは、先ず真似だ。しっかりと真似をすることから始めようか。真似しないまでになれば一流だ。新入生、しっかり学んでください。
#入学式 #正義 #公平性 #弱者 #流されず
